家族の誰にとっても快適な住まいにするには

住まいに対する地震への備えを考える 今は両親と妹、そして愛犬との4人と1匹の暮らしです。その暮らしを支えている住まいは鉄骨の3階建てで、俗に言ううなぎの寝床です。間口が狭く、奥に伸びている状態ですので、我が家には廊下というものがありません。部屋から部屋へと通り抜け、奥へ入っていく構造になっています。唯一、2階だけが踊り場を挟んで南北に部屋を作っていますので、通り抜けなくてもそれぞれの部屋に入れる造りになっていますが、1階部分は玄関から入って一番奥のキッチンとお風呂に行くために、居間を通り、ダイニングを抜けないとたどり着けません。そのスペースも、決して広くはなく、ワンフロアにぶち抜いて作った構造ですので、共有スペースという言葉がぴったりです。

どの家も、共有スペースを家族の誰かが占拠すると、他の家族にとって使いにくくなるでしょう。特に、日本の家はたいてい狭いと相場が決まっていますので、我が家も父がデンと寝ていると、身動きが取れません。廊下のある家や、真四角の空間に憧れてしまうのは、間違いなくこの長方形に長い家の形にあると思います。家族の誰にとっても快適な住まいにするには、家は高価すぎる買い物だけに、なかなか思うようにいきませんが、できる範囲で努力することが大事でしょう。工夫次第で同じ家でも、快適になる場合もあれば、住みにくい家になる場合もあるということを心得、常に何か方法はないかと模索する、柔軟な頭も必要だと感じています。

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